FUJI FinePix S9100 ISO=200 絞り=F11 露出=8秒
先日、2008年7月19日に開催された「豊橋祇園まつり」で撮影した1枚から。
今回は好条件に恵まれたので、久々に満足の出来る花火撮影が出来ました。
とは言え…実は花火大会を撮りまくり!という花火ファンでもベテランでも
ないんですが、ある程度の「コツ」を覚えれば簡単に撮影出来るものなんです。
★最低でも10秒のシャッター時間が設定出来ること
私の場合は「デジカメ派」で「フィルムカメラ」には詳しくないので、
申し訳ありませんが「デジカメ」を主体に解説します。今回の写真の
撮影時間は「露出8秒」です。という事は、出来れば「10秒」程度の
シャッター時間が設定出来るのが好ましいでしょう。
「8秒」というのは、打ち上げ場所で「ボン」と上がる音がした瞬間に
シャッターを押し、シュルシュルと上がって行き(下からの線の部分)
破裂、花が一つ、二つと開き(専門用語では一芯、二芯とか言うようです)
燃え尽きるまでの瞬間が、8秒という事です。
スターマイン系のように「低高度」で「連射」するタイプなら、「4秒程度」
でも十分かもしれません。ただ、一般的な「コンパクトカメラ」だと、
「花火モード」はあっても「マニュアル設定」が出来ないカメラが大半で
残念ながら、露出時間を設定出来ないカメラでは厳しいかもしれません。
いきなり!ベストの撮影時間は設定出来ません。最初は4秒ぐらいで
撮影を開始。撮影された画像を確認しながら、徐々に秒数を伸ばし、
この時には「8秒」がピッタリと判断出来た訳です。私も最初は「バルブ」
に拘ってカメラも買いましたが、「10秒」程度設定出来れば十分です。
ただ、「レリーズ」も使った方が「撮影時の揺れ」を最小限に出来るので、
やはり使えた方が便利です。レリーズが使えないのなら、最悪の場合は
「タイマー撮影」で2秒後に撮影するように設定。この場合は上がる
瞬間を予想する必要があるので、ちょっと難しいかもしれません。
★三脚で固定しましょう
カメラにもよりますが、既に1/60秒でも「手のマーク」が出るのでは
ないかと思います。つまり「手ぶれ」警告です。上記の「8秒間」はカメラを
しっかり固定しないと綺麗な花火写真にはなりません。しかし、人混みで
三脚を広げるのは、とても迷惑な行為ですし、子供には転倒の危険も。
そこで、ミニ三脚などいかがでしょう?本来は「コンパクトカメラ」を
固定する伸ばしても20~30センチ程度の三脚。カメラは首にぶら下げる
バンド等を手に巻いて「落下事故」にならないように気を付けながら、
ガードレールやボックスなど、路上の構造物の上にカメラを乗せる。
この方法であれば、人混みの中などで立ったままで撮影も可能です。
04年の花博、今年の祇園では、運良く「芝生広場」に陣取って撮影が
出来ました。一人当たり5メートル四方の場所は確保できる程度の
混雑具合だったのでラッキーでしたが、毎回好条件とは限りません。
また、周囲にスペースがあるとは言え、三脚を全部伸ばすと周囲、
「後方のお客さん」に迷惑がかかりますので、自分はレジャーシートや
パイプ椅子で姿勢を低くして、三脚も半分程度に開いて撮影しました。
事前に周囲とのトラブルの種は蒔かない方が良いかと思います。
★ISO100の都市伝説は正しいのか?
花火撮影のコツを教えるサイトを読むと鉄板の如く言われるのが
「ISO100」という言葉。確かに「大スターマイン」等「光の強い花火」
ではそれが適当かもしれません。しかし…今回のように花火が
上がって行く時に見える「ヒゲ」は実は「か弱い光」だったりします。
「何か抜けたような花火」、つまり、丸い大きな玉にはなっているけど、
上がる途中の光や細かな光が抜けていると感じたら、やはり感度は
「ISO200」にした方が良いと思います。今回の事例のような、
「単発」の「日本式打ち上げ花火」は意外に「暗い」ものなんです。
また、高価なカメラではレンズの性能が良く、光をよく通すのですが、
低価格カメラでは暗くなりがちなので、やはり「ISO200」を私は
お勧めします。撮影途中にスターマインなど「明るすぎ」と感じたら
途中から感度を落としてみてはいかがでしょうか?
★ピントが合いません
夜も7時を過ぎると、オートフォーカスでは「焦点が合いません」という
エラー表示が出るばかりで動きません。ここでも重要なんですが、
ピント合わせも「マニュアル設定」が出来ないと、撮影は厳しいです。
低価格カメラでも「マニュアル設定」のあるカメラをお勧めします。
もしも、花火大会が始まる前から陣取っていたら…花火が上がる
方向にあるビルなど建物を目印に、「手動」で「ピント合わせ」を
しておきましょう。後は、絞りを「F8」~「F11」にすれば良いです。
この状態のまま、スイッチを切って花火大会が始まるのを待ちます。
つまり、花火が始まる前に「可能な限り遠方」、「望遠側」にピントを
合わせておくのです。これで画面から「花火がはみ出る」のなら
鏡筒を回して「望遠距離」を調整。ただし、「焦点」は触ってはいけません。
折角の調整が台無しになってしまいますので。
絞りを「F8」など「絞る」ことで、近くから遠くまで全てにピントが
合います。つまり、遠くの花火にも「絞り」を使ってピントが合うのです。
ここを「オートフォーカス」でやろうとしても、相手は実体のない「煙」
ですし、夜中ですから、焦点が合わず、エラー表示になる訳です。
花火撮影は「マニュアルフォーカス」で「遠方」にピントを合わせ、
「絞り」を「絞って」焦点を合わせると覚えると良いでしょう。しかし、
うっかり「ピント」がずれてしまった!何だかボケていないか?と
思ったら再調整の必要があります。
また、会場入りが「花火大会」の開催中だった場合。この場合も
「マニュアル設定」にして、遠方の「ビル」や「街灯」に狙いを定めて
ピント合わせをすれば良いでしょう。画面が狭くてよく判らない時は
画面を拡大(虫眼鏡マークが多いです)して確認出来ます。
遠くのビルの広告や窓明かりが綺麗に撮影出来れば遠方に
ピントは合っていますので、後は「望遠距離」や「絞り」を調整。
「絞り」も「F11」など「絞り過ぎる」と画面が暗くなるので、暗いと
感じたら「F8」、「F5」と徐々に「開く」のが良いでしょう。
★何事も冷静に分析する事
花火会場に行くと、現場の雰囲気に飲まれるといいますか、
撮影も「何をどうしたらいいの?」とパニくってる間に終わる…
という経験を何度もしています。まず、最初に「予想」を立てて
設定しつつ、撮影しながら微調整するのが良いでしょう。
・秒数…4秒で開始。徐々に5秒、6秒、8秒と延ばす。
・感度…最初はISO200。明るすぎと感じたらISO100に。
・焦点…明るいうちに遠方へ。夜なら、遠くのビルや街灯で確認。
・絞り…F8程度に絞る。暗いと感じたらF5と徐々に開放する。
・三脚…あれば便利だが、人混みならミニ三脚で安定させる。
・レリーズ…振動防止。なければタイマーで代用可能。
そして何より「安全第一、おもしろ第二」。思わぬ事故、トラブルに
巻き込まれる危険がありますので「不味い」と感じたら撮影場所を
移動したり、最悪、「早めのご帰宅」をお勧めします。
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